新作モソニャソと近況等について
こんにちは。sacom worksです。
唐突なご報告ではありますが、モソニャソ製作を行っていた母に病気が見つかり、昨日10時間ほどに及ぶ大手術が行われ、無事成功いたしました。担当の先生をはじめ関わっていただいた医療関係者の皆様に感謝申し上げます。
このような事情だったためしばらくモソニャソの生産をストップしていたわけですが、那覇基地エアーフェスタなどの出店が決まったということで人気商品モソニャソなしで参加というわけにもいかず、手術前に型紙などを受け取って自分でも作ってみることとなりました。
いやー、失敗の連続で非常に難しい。立体的な縫製なのでミシン縫いも難しいうえ、手縫いも必要です。

あれ?刺繍店なので裁縫ぐらいお手のものでは…と思われるかもしれませんが、全く苦手ということでもありませんが、めちゃくちゃ得意というわけでもありません。自分からすると「バンドマンだからボーカルもギターもドラムもできるでしょ?」くらいの感触です。(ちなみに私は土木エンジニア出身で、土木の技術があったからこそ全くの素人から刺繍を仕事にすることができ、縫製から入ってたら挫折してただろうと思っています。本当に運がよかったと。)
とはいえミシンを扱う仕事なので、順応するのもおそらく人より早く、10体以上失敗させてようやく母が作っていたものに近づけたかな?というところにたどり着きました。
モソニャソ誕生のきっかけは、祖母が病気で介護が必要になった時、介護しながら作れるものとして母が作り始めた猫ぬいぐるみがきっかけでした。

「顔をモソにして迷彩柄でベルクロ付けようぜ」「絶対可愛くないw」
そんなやりとりから何体か作ってみたら、あら可愛いと母。最初のイベントでは(価格設定がわからずこんなものは売れないと思っていたのに)開始30分で完売し、その後はコレクターさんも現れるなどして現在に至ります。
自分で作ってみて思う事は縫製の難しさだけではなく、綿の詰め方にすらコツが必要で非常に手間がかかるということ。
そして、自分で手掛ける事により、型紙に手を加えたり刺繍技術を取り入れて工程を工夫したり、他の刺繍と組み合わせることも可能ということに気づかされました(とはいえ、ミシン掛けもひっくり返す作業も、頭や尻尾をつなぎあわせる作業などもほぼ人力で行います)。
そんなわけで新型には刺繍が入っており、また、型紙を修正して製作した「おすわりモソニャソ」も登場します。

おすわりモソニャソはメスのベルクロを取り付けることでパッチを張り付けることも可能で、ちょっと遊べる仕様になっています。
また、新作にはすべてにMOSONYASOのロゴが刺繍され、釣り下げ用のループが取り付けられています。

ただしベルクロの面積が低いことなどからパッチの脱落も考えられるので、サバゲーなどでお使いのさいはご注意ください。
11/12日池袋サンシャインシティで開催の爆裂祭でデビュー予定で、価格は3,300円を予定しています。
私自身は刺繍データ作成にお見積り等の対応、漫画事業の件もあるので大量生産というわけにもいきませんが、母も無事手術を乗り越えたので、順調に回復していただいてまたモソニャソ生産に携わってもらえればと願うばかりです。