パッチ・ワッペンの取り付け方法(裏面の処理)

パッチ・ワッペンの取り付け方法には、「縫い付け」「ベルクロ(マジックテープ)」「熱接着」「クリップ/安全ピン」の方法があります。

【縫い付け】

ミシンまたは手縫いする方法です。sacom works製は型崩れ防止のために芯が入っているため、手縫いはやや大変な作業になると思います。

縫い付けはお持ちのミシンを使うか、近隣のお直しやさん(クリーニング店が兼業している場合が多い)にご相談される方法があります。

胸ポケットなど取り付け場所によってはミシン縫いができない場合があります。

【ベルクロ(マジックテープ)】

正式には「面ファスナー」で、アメリカではベルクロ、 日本ではマジックテープ(ともに商品名)という俗称で呼ばれています。

BDU(迷彩服)の肩のベルクロに張った状態

オス(フック)とメス(ループ・パイル)があり、通常、パッチ・ワッペン側にはオスを取り付けます。

サバイバルゲームや自衛隊での(私物の)装備品への取り付けは、ベルクロを介した取り付けが一般的です。BDU(迷彩服)やプレートキャリア、リュックなどに既にベルクロのメス面が取り付けられています。この部分を利用する方が殆どです。

sacom worksでは、基本的に日本製(YKK及びクラレファスニング製面ファスナー)を利用しており、黒または白、ご要望があればベージュ、FGを使用可能です(黒白以外は割高となります)。

パッチ・ワッペンへのベルクロオス面の取り付けは、ヒートカットの場合ミシン縫い3周、ロック加工の場合2周行っており、強固に取り付けしています。

ベルクロ付きワッペンは、複数枚を重ねて置かないようにしてください。ベルクロのオス面(フック)で、刺繍糸や縁取りのロック糸を傷めてしまいます。

【熱接着シート】

アイロン熱接着シートを用いる方法です。

簡単に見えて、以外とコツが必要で、素材を選び失敗できないなどの問題もありますので、あまりお勧めしていません。可能であればミシン縫いのほうが強固に取り付けできます。

熱接着の方法としては

  • (1)タグでアイロンがかけられる素材である事を確認する。ナイロンやサテン生地など熱に弱い素材は不可です。
  • (2)ワッペン裏面の台紙を剥がす。すでにはがれている場合もあり。
  • (3)張りたい位置を決める。(小さな両面テープで仮止めしてもよい)
  • (4)ハンカチなどで当て布をして、アイロン中温(スチームなし)に温めた状態で、体重をかけて15秒くらい抑える。(体重がかかっていないと剥がれやすい)
  • (5)アイロンのスチーム穴の部分が十分に力がかかっていない場合もあるので、アイロンの位置を変えて、体重をかけて15秒くらい抑える。
  • (6)十分冷めてから、貼り付けに成功したか確認する。

【クリップ・安全ピン】

胸ポケットや肩などにクリップ・安全ピンを介して取り付ける方法です。

主にスポーツの審判員などに用いられています。

【免責事項】

・ワッペン取り付けにあたっての怪我(針で刺す、アイロンでやけどする等)、使用中の剥がれ、紛失などについては自己責任において使用お願いいたします。

・取り付け失敗による衣類の汚損(熱接着シートののり、ミシンの縫い目、仮止め用の両面テープあと)などについては補償できかねますので、自己責任において取り付けお願いいたします。

【パッチ・ワッペン仕様情報】


【重要:当サイトに掲載している記述、特に技術情報に関する引用等について】

・当サイトに記載する刺繍の基準、数値等はsacom works独自のものであり、刺繍業界における統一基準または標準基準ではありません。

・当サイトに記載する基準や数値を利用したデザインを製作しても、他の業者が同様に出力できるとは限らないのが刺繍パッチの世界ですので、留意いただけますと幸いです。

・当サイトの記述を引用すること自体は問題ありませんが、出典元としてリンク(https://sacomworks.com/)を併記してください。