Release: 2023/01/12 Update: 2023/01/12

あけてました、おめでとうございます。

こんにちは。sacom worksです。

あけてました、おめでとうございます。

年明けてもう2週間近く経つのですね・・・曜日感覚がなくなっています(汗)

ありがたい事に昨年から大型のご注文が続いており、機材がなかなか空かない状況が続いております。正月が明けてからも機材フル稼働状態で、工程管理がなかなかシビアでもあります。このためサンプル作りもなかなか進まなかったり・・・

【技術管理の話】

機材増やしたいところではありますが、機材を増やしても人の手が加わる部分が少なからずあるため、人員も増やさないといけない。そこでネックとなるのが「技術管理」なんです。

新年早々こういう話を吐露するのもアレなのですが、技術管理というのは製品の精度管理的な問題もあれば、事業拡大(人を雇う)ことによる「技術流出」という問題もあります。

精度を管理するためには技術を教えなくてはなりませんが、そうなると、その技術が他に転用される覚悟も必要なわけです。

私自身、これまで技術的なことを安易に教え過ぎたという反省があります。

自分自身はケチな人間にはなりたくないのですが、技術の保護をすることは決してケチなのではなく、大事な事なのだと今更ながらに感じます・・・これは技術大国であったはずの日本経済の失速にも関係しているような気がしてなりません。

刺繍製品を作りながらそういう事を言うのもアレですが、かなりニッチな業態であると思います。日本の刺繍店の多くがこじんまりとした家族経営が多いのもそういう理由だったのかもしれません。

とはいえ工夫やアイディア次第でもっと広く展開できるのも、刺繍製品を含むものづくりの強みでもあります。しかし、アイディア頼みは流行に影響しやすくもあり、限界がありそうです。

そんなわけで私(中の人)は、妻が量産作業を担当していただいている間にブランディング化を含めた別事業の展開・・・漫画執筆作業をしています。

【キャラデザのアップデート作業】

昨年のコミティア出張編集部にてネーム(セリフや構図などを決める下書き)を描き出す能力の手ごたえも得ることができ、また、「キャラデザが古いので今風の絵柄にアップデートする必要がある」という弱点も明確化されたので、課題解決に取り組んでいます。

悩みどころは「今風の絵柄」というところで、様々な漫画作品やイラストが流通している中でどれが正解なのかはわかりません。人気のある漫画家さんは絵が固定されるので、ウケている=絵柄が新しいとも言い難いのです。

異世界転生もののライトノベルのコミカライズ作品が指標になりそうではあります。

実はとある編集者さんから、異世界転生モノのコミカライズのネーム作成作業(もちろん有償のお仕事として)の打診をいただいただきました。これは漫画のネームを作成する力を評価いただけたという事でもあります。

しかしながら私自身がその手の作品がちと苦手・・・という事もあり、ありがたいお話ではあるけれどお断りさせていただいたのです・・・実績作りとしては良いのかもしれませんが、それがやりたいわけでもないので、中途半端になってしまうのではないかと考えたわけです。

そんなわけで、イラストレーター志望のうちの子供の助言を得ながら、提示された課題に取り組んでいます。子供たちが今からを担いますし、目の描き方など、誰よりも具体的な助言をもらえているので大変助けられています。

現在作業を行っているのは、出張編集部へ持ち込みする原稿のアップデート作業と、練度維持のために描き始めた「エアソフトスナイパー入門」です。

エアソフトスナイパー入門は以前ミリブロ「めいどin沖縄」にて不定期掲載していた漫画のリメイクで、提示された課題やその他の苦手分野を一つづつ潰す作業を兼ねています。

【漫画を描き続けるのは結構難しい、らしい】

「漫画を描きたい」という人は結構多いのですが、実際に描いたことのある人や、きちんと完成させたという人は以外と少ないものです。

さらに「描き続けている人」「描き続けられる人」は、グンと少なくなります。

描き続けるという事はとても大事で、どんなにすごい漫画家さんであろうとも、いきなり描いてそれがそのまま連載につながるというサクセスストーリーは、ほぼありえない話です。

表に出ていないだけで相当な量を描いていると考えられますが、努力して相当な量を描いてきたのか、描くことを努力とさえ思っていないのかという違いがあるようです。

帰宅部と放送部出身の私自身は、努力とか根性論というのが苦手ですが、幸いにして「必要だから描いている」というエネルギーを元に、楽しみながら漫画を描けています。

もちろん時には描きたくないシーンや構図、モブキャラの設定に困ったりと精神的にしんどい時もあります。それ以上に、目に見えて技術向上している日々が楽しくて仕方がないので、当面は漫画描きはやめられなさそうな感じです。

画像は2015年、刺繍製品のキャラクターを動かそうと漫画を描き始めた当初と先週描いたイラストです。どちらも同じキャラ(まぁやさん)ですが、いかがでしょうか。2015年verも可愛いというご意見いただいたのは嬉しい限りではありますが…

2月のコミティアでも出展予定で、今回は販売よりも出張編集部廻りをメインに行動しようかと考えています。

また、3月には初の名古屋でのミリタリー物販イベントに参加する予定です。



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