Release: 2019/01/04 Update: 2019/01/04

最近の製作や今年の抱負などなど

あけましておめでとうございます。sacom worksです。今年もよろしくお願いいたします。

昨年は病院での看病にはじまり、不幸があり、実店舗を閉店しネットショップへ”戻る”作業をするなど、慌しい一年でした。ただ、大変なりに前進の年でもあったと思います。

嬉しかった出来事としては、3月にクラウドファンディングにて、拙著”ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール”の発行、流通販売をするに至っております。

本来の業務は刺繍パッチの製作ではありますが、描き続けてきた漫画をどうにかして売り出したい。そう思っての行動でしたが、やはりローカルの漫画家でしかありません。プロ漫画家としての壁…”商業”での掲載や連載がないことによるパンチの無さを痛感しています。

また、年末「那覇基地エアーフェスタ」に出店し痛感したことではありますが、刺繍パッチ、漫画ともにブランド力の強化が、今年の目標になるだろうと考えています。

私はパッチに関しては一定程度技術を持っていると思っていますが、「どんなに技術を持っていても、伝わらなくては意味がない」ということに、いまさらながら気づきました。シンプルに考えると、これがブランド力なのだろうと。

エアーフェスタのさい、恐らく航空機マニアだろうという人たちから「これ安物だから」と吐き捨てられたのですが、マニアってこの程度の人たちもマニアなのか…と思ってしまったのです。

刺繍を見てもらえればクオリティはわかってもらえると思ったのですが、そんなことよりも、多色を使ったりしたビジュアルと「○○の部隊のなんとかパッチ」というもののほうが、マニア的に優先されるのです。仮に部隊の許可もなく、勝手に作ったものや、レプリカとしてもです。

実例を出しちゃいますと、護衛艦「かが」のパッチなどですね。艦艇に納品させていただいているパッチのレプリカが、オークションで高値になっているのを見ると、この業界、目利きはいないんだなと残念な気持ちになります…ちなみに、艦艇の見学会のほか、ご好意で制服のフジ様にて取り扱いいただいていますので、オークションで高いお金を払って、レプリカを購入する必要はないのです。

護衛艦かがのほか、自衛隊各隊からパッチのご依頼をいただいております。マニア的には各種パッチを収集したいと感じると思いますが、護衛艦かがや、AASAMパッチのように、部隊側からのご好意(広報等の目的)があるものを除き、 基本的に sacom worksで一般販売することはありません。

隊員さんからすると「応援してくれているファンがいる」という好印象がある一方、「苦労して得た地位を示す”勲章”の一つであるパッチをmどこの誰かわからない人が持っている」という事に対して、否定的な印象もあるでしょう。

私は後者の意見を汲み取りたいですし、それ以外にも運用上、WEBに載せていない部隊パッチも多々あります。

もっと商売上手であれば、隙間をついて販売しちゃうのでしょうけど、私の製作するパッチは「部隊側のご好意がない限り一般販売をしない」ことで信頼を得て作らせていただいているものですので、どんなにお願いされようがダメなものはダメとお断りさせていただいております。だからパッチユーザーの方に大してブランド化が上手くいかないのかもしれませんが…。

さて、今年はネットショップへの移行に伴い、作業環境を充実化しました。

通称「ひきこもりルーム」という4畳半のスペースに、執筆活動や趣味に関するものを集約化。一定程度作業の効率化ができたと思います。朝起きたら3秒で、快適に漫画を執筆できる環境となりました。

腰が痛いので椅子買いました


今年の最大の目標は、ずばり漫画の商業デビューです。つまり、月間漫画雑誌での掲載、あわよくば連載にあります。

「漫画も描ける刺繍屋」から、「漫画家だけど刺繍パッチのプロでもある」というブランディングをすべく、鋭意作業中です。今もちろん刺繍パッチ製作も頑張りますよ。パッチの仕事もこなしながら漫画を描くことになるので、月刊誌狙いなのです。週間漫画雑誌の先生を見ていると、とてもまねできません。ほんとすさまじい世界です。

ちなみに、月刊誌で漫画を連載するための時間はあるのか。昨年からシミュレーションを実施し、余裕を持って可能だろうというところにあります。漫画家なんて誰でもできることではないですし、人生一度きり。40手前にしてのチャレンジではありますが、今やらなくていつやるのというところにあります。

プロの漫画家さんといえば、昨年末はプロ漫画家の先生方のパッチ製作に携わらせていただきました。写真のパッチです。

特に私が大好きな戦争劇画「CAT SHIT ONE」パッチの製作に関わらせていただいたのは感無量でありました。
「CAT SHIT ONE」 は小林源文先生による、史実をベースとした作品で、サバイバルゲームやミリタリー好きなら一度は手にしたことがあるのではないかと思います。

国籍ごろにウサギ(USA GI:アメリカ)やヴェトナム人(猫)、日本人(猿)などに擬人化ならぬ動物化され、戦史の推移が学べる作品にもなっています。私と私の妻はヴェトナム山岳民族出身のチコ(猫)のファンで、妻からは時折チコのセリフが飛び出すほど読み込んだ作品なのです。私ごときが大変おこがましいではありますが、私が漫画を描いているきっかけとなった作品の一つであります。画力は小林先生に程遠く、私ごときが決して真似をできませんが、「解説漫画を描きたいな」と思ったのも、私の漫画執筆の原動力となっています。

パッチは 「CAT SHIT ONE」2巻の作中で登場する図案がベースとなっています。販売はWEBでの予約がメインとなっていますが、Vショー等のミリタリーイベント等での販売もあるかもしれません。なお、お問い合わせはGENBUNMAGAZIiN様あてお願いいたします。(他の版権パッチやミリタリーパッチも同様に、sacom worksでは対応・販売していません。
予めご了承ください 。)

https://twitter.com/GenbunMagazine

Vショーと言えば、可愛いサバゲー女子を描く漫画でおなじみ、やまめJP先生より、新作パッチのご依頼をいただきました♪こちらもVショーにて販売するとのことです。毎度可愛いイラストをいただきますので、テンションが上がりますね。

こんなわけで、「漫画×刺繍パッチ」をお届けいたしましたが、私も頑張って今年は漫画方面でも活躍できるよう頑張ってまいりたいと思います。もちろんパッチ製作も頑張ります!

最後になりますが、三が日頑張って描きました「ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール」第20話をアップしましたので、こちらもよろしくお願いいたします♪

コバンザメ作戦でした。



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・当サイトに記載する刺繍の基準、数値等はsacom works独自のものであり、刺繍業界における統一基準または標準基準ではありません。

・当サイトに記載する基準や数値を利用したデザインを製作しても、他の業者が同様に出力できるとは限らないのが刺繍パッチの世界ですので、留意いただけますと幸いです。

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