Release: 2022/02/28 Update: 2022/02/28

sacom worksからのお願い(困りごと)

こんにちは。sacom worksです。

今回は刺繍製作を行ううえでお客様に予めご理解ご協力いただきたい事、特に頭を悩ませている事案について紹介させていただきます。

ご不便おかけいたしますが、業務や経営をひっ迫してしまう事態となっておりますので、ご一読いただければ幸いです……。

【最初に】

sacom worksで困っていることは以下のとおりです。

  • デザインはお客様でお願いします(デザインの専門ではない)
  • 受付状況が確認されていない…
  • 単品不可です(サンプルのみの受領も不可)
  • 製作途中での大幅な図案変更・差し替え
  • ご請求段階で「月末〆翌月払い(翌々月払い)」と伝えられる

【デザインはお客様でおねがいします】

sacom worksは刺繍パッチを製作する専門店ではありますが、あくまでもいただいたデザインを刺繍化する専門であって、デザインを起こす専門家ではありません。

手書き図案などに関しては、寸法をあわせて丁寧に書いていただければ、調整しながら刺繍パッチ化することは可能ですが、材料提供が一切ない図案を起こすのは、やり直し、描き直しが前提となるため、他の業務を圧迫する要因となってしまいます…

また、sacomworksは漫画事業を行っているので、パッチのデザインもできると思われがちですが、漫画執筆とデザインは似て非なるものであるとご理解いただければと思います。

漫画の単行本はキャラクターや背景のイラストは漫画家(及びアシスタント)が手掛けますが、タイトルロゴの装飾などは別の専門デザイナーが行っていることがほとんどです。刺繍パッチのデザインはタイトルロゴのデザインに近いものですから、実は専門外と言えます。

最近は「ココナラ」などのサイトで、デザインを請け負ってくれる方を探す方法もありますのでご活用ください。(なお、デザインのうえで線の太さなどの制限があるので、予めこちらのページを参照いただけるようよろしくお願いいたします。)

【受付状況が確認されていない…】

各ページのトップに表示してあるとおり、期間中の受付状況・枚数制限があります。

通常は10枚以上からの製作、忙しい時期は30枚以上、または新規の受付を中止することもあります。

受付を中止している時は別作業(漫画事業の締め切りやアシスタント業務)に入っていることもあり、この間に催促のお電話やメールをいただくと、心理的にかなりしんどいです…お手数ですがサイト上部の「受付状況」をご確認ください(常連のお客様もご確認お願いいたします)。

ちなみに刺繍パッチは3Dプリンタのような構造の「刺繍機」を使って製作しますが、この刺繍機を動かすためには、専用の刺繍データを作る必要があります。

ミシン刺繍は糸を縛り上げて作るので、縫った瞬間からズレが生じます。このズレを考慮しながら図案をトレースし、糸の流れや最適な経路を考慮してデータを作ります。また、データが完成したら試し縫いをしてズレを調整、再度縫ってサンプルが出来上がります。

刺繍データの製作は単にいただいたデータを変換するだけではなく、それなりの手間がかかっているのです。

基本的に刺繍製品を量産している間に刺繍データ製作(及び漫画の原稿やアシスタント業務)することで、工程の最適化を図っています。枚数制限が引き上がったり新規受付を中止している期間は、データを作る時間的余裕や余力がない時という事なのです。

表示の例

【単品不可です(サンプルのみ受領も不可)】

上記理由により、現在は単品の受付を行っていません。

単品の製作が続くと刺繍機のセッティング作業が煩雑になり、刺繍機が動かない時間が増えてしまいます。刺繍機が動かない分のコスト回収が問題となります。

それなりの金額設定をしてもよいのでは?というご意見もありますが、漫画事業などの活動時間も必要なのでお金ですべて解決できるわけでもない、という事情なのです。

大変困るのは「量産はサンプルを見て決めたい」というパターンです。この場合、サンプルのみ受け取ってキャンセルされてしまうと、単品の受付と同じ扱いとなってしまいます。

(定期的な大口のお取引が見込める場合などはこちらからサンプルを提示させていただく事はあります)

この場合は提示させていたお見積り書に記載のあるとおりキャンセル料をご請求させていただく形となりますが、そのまま連絡が取れなくなる悪質なケースも何度かありました…。

なお、サンプル納品後、枚数が確定してからのご請求としているのは、仕様変更や枚数変更でお客様の振り込み手続き等が煩雑にならないようにするためです。お客様を信用してお取引させていただいていますが、悪質なケースが増えるならば、前払いも検討しなくてはなりません…。

【製作途中での大幅な図案変更・差し替え】

刺繍データを手掛けたあとに大幅な図案変更があると、上記の「単品」扱い、またはそれに近いものとなってしまいます…。

業務のひっ迫につながるうえ、ズレを考慮しながら手間暇かけて作った刺繍データが「ボツ」になるわけですから、仕事とはいえど、モチベーションは大変に下がります。

簡単な変更のようでも細かい調整が必要になることもあります。刺繍のデータはまるで迷路のようになっているので、ちょっとした修正でも、なかなか手間がかかることもあります。

また、書体(フォント)の変更なども、データのトレースや並べ替え作業が必要になりますので、図案については内部で予め十分調整いただけますようよろしくお願い致します。

なお、スペルの間違いでの作り直しがたびたび発生しているので、事前チェックお願いします(お客様ご負担となります)。

【ご請求段階で「月末〆の翌月払い(または翌々月払い)」と伝えられる】

表題にあります「月末〆の翌月払い、翌々月払い」については、夫婦二人で営業している製造業にとって、何のメリットもありません……お支払いのタイミングについては見積書にも記載しているのですが、ご請求段階になって支払い時期を告げられることも多くあります…。

sacomworksでの料金のお支払いはサンプル納品後、枚数が確定して量産するタイミングでお支払いをお願いしております。繰り返しになりますが、仕様変更や枚数変更でお客様の振り込み手続き等が煩雑にならないようにするためです。

ただし、量産の工程の都合ご請求が前後することがあり、製品の発送のタイミングでご請求させていただく事もあります。また、官公庁にお勤めのお客様の私費でのご注文の場合、例外的に1週間程度のお支払い期間を猶予しています。

ちなみに漫画事業(出版関係)に関しては売掛を見越しての事業を行っているので、特に問題はありません。



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【重要:当サイトに掲載している記述、特に技術情報に関する引用等について】

・当サイトに記載する刺繍の基準、数値等はsacom works独自のものであり、刺繍業界における統一基準または標準基準ではありません。

・当サイトに記載する基準や数値を利用したデザインを製作しても、他の業者が同様に出力できるとは限らないのが刺繍パッチの世界ですので、留意いただけますと幸いです。

・当サイトの記述を引用すること自体は問題ありませんが、出典元としてリンク(https://sacomworks.com/)を併記してください。