Release: 2024/09/03 Update: 2024/09/03

受付条件の変更について

こんにちは。sacom worksです。

胃が痛いので胃カメラ飲んできました。胃がんだったらどうしようと戦々恐々でしたが何の問題もなく、胃酸が多いようでした。

漫画事業の企画作りは弱点を潰す作業をこなしているところで、OKが出たら再びネーム工程というところです。まだ時間かかるのか?なんて言われてしまいますが、担当編集者が付いてからまた長いというのがこの業界のようです。

この事業が本格的に進み始めたら刺繍事業も今以上に逼迫しそうなので、今のうちに事業見直しを…と、パンフレット(漫画形式)の再構築作業も行っています。

その中においていち早く対応しなければならないのが、受付条件(受付できない図案)についてでした。

ご注文やお問い合わせをいただくのは大変ありがたいのですが、受付できない図案や、判断や対応に苦慮する図案をお持ちいただいても断らなくてはならず、お断りさせていただくメールを打つ作業で逼迫している・・・という実情があるのです。

このため受付できない案件に、下記の条項を追記させていただきました。

これについては技術情報ページなどで紹介させていただいているのですが、先走ってデザインしてしまいそのままお見積り依頼される方が多いです。刺繍パッチを作ること自体が特殊なことなので仕方がない事でもありますが、糸と生地で再現する刺繍においては、対応できる事にも限界があることもご理解いただきたいです。

「線を太く(1mm以上、最低0.7mm)」「外周に3mmの縁を付ける」「文字もできるだけ大きく」という事になります。

既存の刺繍パッチの実物を見るなどして、質感や雰囲気をイメージしていただいたうえでデザインされると良いと思います。

ある程度デザインに手慣れている方に「凝りすぎて上手くいかない」傾向があります。

印刷物やステッカーなどを製作したことのあるお客様は「印刷とは違い制限が多い」「印刷にもルールがある」ことを心に留めていただいたうえでデザインに着手いただけるとありがたいです。

(ただいま漫画形式の改良版パンフレットを製作中です)

以前はある程度きちんと描かれている図案なら手書きも受け入れておりましたが、事業が増えて手がまわらない(後回しになりがち)状況となってしまいました。

ちなみに私は原作者ではありますが漫画も描けます。しかしデザインはできません。意味がわからない方も多いかもしれませんが、多くの場合、漫画描ける=デザインができるではないのです。

たとえば漫画の原稿は漫画家が描きますが、単行本のタイトルロゴや装丁(カバーのデザイン)などは別のデザイナーが製作することが一般的です。もちろん漫画家とデザイナーを兼ねている方もいらっしゃるのですが、そのような方は一部であり、私自身はそうではないのです。

なお、「ココナラ」などで検索するとデザインをしてくれるフリーランスのデザイナーさんを見つけることもできると思います。そのさいには、受付制限や技術的な制限をデザイナーさんにも読んでいただけるよう案内いただければと思います(デザイナーさんもやり直しが減ると思われるので)。

お見積りでありがちなのが、サイズが定まっていないケースです。

上記のデザインと関係することなのですが、「まずはサイズを決めてデザインする」が刺繍パッチデザインの鉄則です。

あとでサイズ変更すると細部の調整が必要となったり、「細かすぎて縫えない」ということになるので、必ずサイズを決めてからデザインに当たってください。

別途増えているケースとして、とりあえず似たような別の図案でお見積り依頼があります。

これは数字が独り歩きしてしまっては困ることや、そもそも刺繍できるかどうかわからない図案に対して金額をはじくことはできないのです。

似たような図案か否かは、デザインする側ではなく実際に縫う側の判断となります。

どのような工程で刺繍データを作り、どれだけの量を縫うか(=見積もりに直結)は、刺繍をする側しか判断できないと思うのです。

非常に匙加減が難しいところであり、正直なところ基本的には率先して受付したくない案件でもあります。

しかしながら「運用側に迷惑がかからないこと」「運用側が不快に思わないこと」が大前提です。

逆に運用側に迷惑がかからない使い方がなされ、センスが良いと思ってくれる素敵なデザインであれば、断る理由もありません。

なお、サバゲーや撮影会などで「ご当地EL」装備の需要がありますが、これについてはサバゲーや撮影会などのクローズドイベントのみで使用することを条件に制作させていただいております。よく見れば架空の組織であるけれど、一般の方が勘違いしかねない物品でもあるためです。

楽しい趣味が第三者に迷惑をかけてしまうことはあってはならない事なのは、楽しまれている皆様が一番ご理解されていると思うのですが、重ね重ねご協力をお願いしたく、今回の受付条件改定への明記とさせていただきました。

なお、二次創作についてはこちらをご参照ください。

以上、色々と条項が増えて申し訳ありませんが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。



【重要:当サイトに掲載している記述、特に技術情報に関する引用等について】

・当サイトに記載する刺繍の基準、数値等はsacom works独自のものであり、刺繍業界における統一基準または標準基準ではありません。

・当サイトに記載する基準や数値を利用したデザインを製作しても、他の業者が同様に出力できるとは限らないのが刺繍パッチの世界ですので、留意いただけますと幸いです。

・当サイトの記述を引用すること自体は問題ありませんが、出典元としてリンク(https://sacomworks.com/)を併記してください。